最近大流行のバナナダイエット。
少しメタボリックの私(院長)も、去年の暮れから試してみました。そうしていると段々お腹のほうが緩くなってきました。そして、正月を過ぎてもそれを続けていると、バナナを食べると、胃の中に氷の塊が入ってくるような感覚を覚えるようになりました。ハッと思って、「本草綱目」(明の李時珍(リシチン)編者、全52巻からなる。1590年初刊)を開いてみました。「甘蕉」という名前で記載されており、効用には、以下のようにありました。
「清熱解毒、利尿消腫、凉血、止痛。」
これは、体を冷やす効用があるという意味です。その中でも清熱解毒というのは、作用が強力なのです。私はこれを身をもって経験しました。つまり、身体を冷やす食べ物を毎日コンスタントに食べていては、身体にはよくないのです。特に冷え性の方やお年寄り・女性では生理痛・生理の遅れがある方や不妊でお悩みの方・肩こり・腰痛・リウマチ等手足の関節に痛みのある方・お腹をくだしやすい方・頻尿の方などは、注意されたほうがいいでしょう。逆にバナナは、風邪・頭痛・高血圧症・不正出血・尿路感染等、熱性の病気に効果があります。バナナは五臓の中でも脾臓といって消化吸収に関係のあるところを冷やします。同じ分類には、蕎麦・春雨(緑豆)・グリンピース・アスパラ・キュウリ・蒟蒻・しめじ・セロリ・セリ・大根・たけのこ・冬瓜・トマト・ナス・ホウレン草・ウリ・もやし・レタス・苺・オレンジ・柿・キウイ・西瓜・梨・タコ・カニ・アサリ・ウニ・牡蠣・しじみ・昆布・海苔・わかめ・馬肉・豆腐などがあります。食べすぎにはご注意ください。もしくは、暖かい気候の時にお召し上がりください。