秋山流「病気治療」

院長 秋山 勇人

坐骨神経痛

 坐骨神経痛とは、殿部から下肢にかけての痺れ・痛みの総称ですが、正確には梨状筋症候群と呼びます。

おしりにある梨状筋という洋ナシのような形をした筋肉が緊張することによってその下を通っている坐骨神経が圧迫されて起るものです。

この坐骨神経痛を患っている方は結構いらっしゃいますが、そのほとんどは腰神経痛の一部と考えられます。

どういうことかと言うと、坐骨神経の元は腰神経であり、「お尻が痛い、ふくらはぎがしびれる、膝が痛い」という様な症状は痛みのある場所には
なにも異常無しということが多々あるのです。

源流である腰神経が圧迫を受ける事により、下部に位置する様々な部位に痛みやシビレを引き起こしているのです。

坐骨神経痛もヘルニアや脊柱管狭窄症等で腰神経が圧迫を受けることによって梨状筋が緊張し、そこを走行している坐骨神経が刺激されて起こっているのです。

ですから、治療はただ単に梨状筋の緊張を和らげるだけでなく、腰部の治療も一緒にしていく必要があります。

もちろん、単純な坐骨神経痛も存在します。職業上冷たいところに長い間座っていなければならないとか、

おしりの梨状筋に直接冷えや重みのかかるようなことをすると筋肉が硬直を起こし、本当の意味の坐骨神経痛になることがありますが、

こちらは筋肉痛と同じようなもので、梨状筋を緩めてあげるだけで効果を得られます。
    (2009/07/13)

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