秋山流「病気治療」

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リウマチ

 リウマチと診断されると、大抵の方はびっくりされ大変ショックを受けるのではないでしょうか。

日本を含め、西洋医学圏内では自己免疫疾患の一つと考えられ、完治させるのは困難な疾患だと位置づけがされているからでしょう。

また、その治療法も特効薬といわれている「ステロイド剤」の副作用が激しいので、余計に悲観視されがちです。

 場所はかわり近隣中国では、リウマチのことを「痺症(ひしょう)」と呼び、

その原因・治療法も実に単純明解に整理されております。

私も最初は今までのイメージと全く異なる中医学の理論や考えた方に反感を抱いていたこともあります。

しかし、リウマチ患者さんの治療を重ねていくうち、その驚くべき結果を見て、眼から鱗が剥がれ落ちるような感動を覚えました。

いまやリウマチ治療は、当院の重要治療法の1つです。
 
それでは、中国医学での「痺症」の説明をしていきたいと思います。

・痺症
痺証とは風、湿、寒などの外邪が身体を侵入する事によって、経絡の閉阻、気血の運行が滞ってしまい、

肌肉(筋肉)、筋骨、関節に酸痛(しみるような痛み)、麻木(しびれ)、重着(重だるさ)、屈曲不利、関節腫大、又は熱感などが発生する病証です。


・病気のなりたち
(1) 風寒湿邪による痺証
中医学では、外界から入ってくる邪気を六つに分けて行きます。

それぞれ、風・寒・暑・燥・火の邪があります。湿度の高い環境や、雨に打たれたり、その後で寒冷刺激を受けたり、

夏でもクーラーや扇風機にあたりすぎたりして、風寒湿の邪が人体に侵入しておこります。


① 行痺(ぎょうひ)(風邪が侵入しておこるもの)
症状:遊走性をもつ関節痛であちこちの関節に症状が出ます。筋肉痛、特に上肢、肩、背中に現れやすい。
初期では悪寒、発熱、ぞくっとするなどの症状を伴います。

治療方法:「疏風通絡、散寒除湿止痛」(入ってきた風邪を外に追い出し、同時に冷えと湿気を取り除き、痛みを止める方法)

鍼灸では、大椎・風門・風池・豊隆・膈兪等のツボを使って治療していきます。


② 痛痺(冷えである寒邪が侵入しておこるもの)
症状:筋、関節が激しく痛む(刺すような痛み)、固定痛を呈する。また、寒邪(冷え)を受けると痛みがひどくなり、温めると軽減、関節は曲げにくくなり、手足の冷感があります。

治療方法:「温経散寒、疏風除湿止痛」(経絡をあたためて冷えをとり、同時に風と湿を取り除き痛みを和らげる方法)

鍼灸では、腎兪・関元・命門などを使い治療していきます。


③ 着痺(湿邪が侵入しておこるもの)
症状:固定した筋肉痛・関節痛があり、四肢が重だるい、雨天に増悪する。浮腫、関節腫脹、時に麻木感(しびれ)を伴う。

治療方法:「除湿通絡、疏風散寒」(湿気を取り除き、経絡を通し、同時に風邪と冷えを取り除き、痛みをやわらげる)

鍼灸では、陰陵泉・足三里・豊隆などをつかい治療していきます。


以上のように、原因に分け治療していくわけですが、実際は風・寒・湿の(すべての)要因が重なっていることが多く、

病が長期化すると関節の変形がおこるようになり、中医学では頑痺(がんぴ)とよびます。これが、西洋医学で言う慢性関節リウマチということになります。

それでは、慢性関節リウマチの西洋医学での診断基準をみていきましょう。

慢性関節リウマチの診断基準
① すくなくとも1時間以上の朝のこわばりが6週以上続く。

② 3関節以上の腫れが6週以上続く。

③ 手関節、中手指節関節、近位指節関節の腫れが6週以上続く。

④ 左右の同じ関節に腫れがある。(対称性関節腫脹)

⑤ 手の定型的なレントゲン像がみられる。

⑥ 皮下に結節(リウマトイド結節)がある。

⑦ リウマトイド因子が陽性である。

以上7項目中、4項目が満たされれば慢性関節リウマチと診断します。

中でも①のこわばりがあるかないかが慢性関節リウマチと普通の関節炎の境目になっていると思います。

治療方法は、前の3つの方法をミックスしたような方法と考えていただければ結構です。

慢性関節リウマチに対する鍼灸の治療効果は高いのですが、それでもすぐに効いて治ってしまう病気ではありません。

やはり、辛抱強く長期にわたり治療していく必要があります。

また、同じ考え方の漢方薬との並行治療は効果を高めます。

中医学の慢性関節リウマチに対する考え方や治療方法はとてもシンプルなので、適切にに診断をすれば、早い段階で症状の改善が見られます。

症状が改善されれば、そのよい状態を維持していくようにもっていきます。

当然、既に変形しているものは元に戻りませんが、痛みが軽減するように治療を進めて行き、最低でも今より変形が進まないようにします。

この様にして、一年~二年間症状を抑えていくことにより、病気が全快していくこともあるのです。

もう一つ、リウマチの治療で大切なポイントがあります。極力冷たいものや生もののとりすぎに注意し、お腹や体を冷やさないことです。

前述しました様に、冷えや余計な水分はリウマチの原因になります。リウマチでなくても、冷え症・生理痛・胃腸障害・夏バテ・疲労・腰下肢痛など色々な病気をつくります。

現に、最近みられたリウマチの患者さんの内二人、毎朝冷たい水を飲むように心がけていらっしゃいました。

また、そのリウマチの発症は、水を飲むことを始めた後でした。多分、因果関係があると思います。

(2009/08/04)